昨年ひたすらパリの街を歩いていた時、気になる場所がありました。
リュパブリックからヴァンフへ歩いていく途中、リュクサンブール公園近くのPort Royal駅近く。なんだここ?と気になりつつも入っていいのかわからなかったけど2回目に行った時入っていく集団があったのでコソッとついて入ってみました
その場所は元病院の跡で17世紀の建物が残る空間でした。病院としては使われておらず、いわゆるホームレスの人を収容する施設に転用していて、ここが日本と違うなと思ったんですが、そこにアーティストのアトリエと若い起業家のインキュベーターを併用していました。
お昼になると5ユーロ以下で食事を提供していて、そこではボランティアの指導員と思しき人がホームレスの女性にお金の計算、調理の方法など指導していました。
また屋外に鏡が設置してあり、鏡にアーティストが描いたヒゲの剃り方の絵が描いてあり交流が生まれていました。
フランスは治安の悪い地域に芸術の力で治安を回復させようということをやっていますが(例えばブローニュの森のルイヴィトンの美術館)芸術の力でこういうこともやるのかと感心しました。ただこうした施設に入りたくない人たちもいてDenfert-Rochereau通にはテントがいくつか張られています。
2017年秋に終了という漠然としたお話でしたので、いまどうなっているのか早速訪れてみました。残念ながら敷地には入れるけど施設は鍵が掛けられており、クリスマスで終了したららしく最後にパーティやったんだろうなという痕跡が残っていました。
記憶にとどめたく書いてみました。
入口
入口
終了を知らせる貼紙 2月で完全終了です。
入口より
ちょっと落書き増えたな〜
雰囲気ありますよね。夜にくると病院跡なのでちょっと怖いかも。
隣の施設には教会が。入院中に祈りを捧げていたのでしょうか。
こうした施設をパリでも残せないのが残念でならないです。
可能性を秘めた素晴らしいスペースでした。
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